どうして目が悪くなるの?
一口に「目が悪い」と言っても色々な意味がありますが、代表的な視力低下の原因となるものに、近視・遠視・乱視などの『屈折異常』があります。
視力が低下すると、日常生活において様々な不便を伴います。なぜ、目が悪くなるのでしょうか?
見る対象物とピント調節機能
私たちは、目の中にあるレンズ(水晶体)の厚みを瞬時に変え、常に見る対象物にピントを合わせながらものを見ています。
それは、「見る」ためにかかせない大切な機能で、「目が悪くなる原因」と密接に関係しています。
目のピント調節機能を簡単に体感してみましょう。
今、自分から離れた位置に見えている景色の1点に目標物を決めて、それをじっと見つめながら、ブイサインにした手をそっと目の前に出してみてください。
→2本の指はぼやけて見えます。
次に、そのままの姿勢で、意識的に視点を2本の指に移してみてください。
→今度は遠くにある目標物がぼやけて見えなくなります。
このように、「ピントを合わせる」「焦点を合わせる」という行為において、近くの目標物をはっきり見るために、目の力が使われていることを実感できると思います。
目の筋肉の疲労と仮性近視
目のピント合わせには、『毛様体筋』と呼ばれる筋肉が使われています。
遠くの景色を見ているときの目は、ピント調節機能を働かせていないリラックスした状態にあり、反対に見る対象物が近くにあるほど、より多くの力が必要となり、緊張状態が強くなります。
読書や勉強、パソコン、スマートフォン、ゲームなど、近くの対象物を長時間見続けると、多くの力を消耗した毛様体筋には疲労が蓄積されてしまいます。
やがて、負荷がかかったままの状態が続くと、疲労のために筋肉は痙攣し、遠くを見ようとしても柔軟にピント合わせができなくなってしまうのです。
これが目が悪くなる過程の多くの初期症状で、『仮性近視』といわれています。
仮性近視は、目の疲労を軽減させるための生活改善や、眼科での点眼治療によって、視力を回復させ治癒することが可能とされています。
この状態を放置してしてしまうと、本格的な近視(屈折異常)へと進行してしまうことがあるため、注意が必要です。
目が悪くなる原因を軽減させるために
以上のことから、目が悪くなる最大の原因は、『目の筋肉の酷使』であることがわかります。
目が悪くなる原因を軽減させるためには、長時間連続して目を使う作業を避けることが最善の方法だと思われますが、職種や生活スタイルによって、それを実行するのは難しいものです。
長時間同じ姿勢で近くのものを見るときは、途中で目を閉じてこまめに休息時間をとったり、遠くを見たりして、意識的に目の筋肉の緊張をほぐし、疲労を溜めないことを心がけましょう。
関連記事:視力が落ちると失明するの?
人気の記事:ネットで買えるコンタクトって安全なの?
人気の記事:コンタクトはまとめ買いがお得!?