近視の仕組みと目が悪くならない予防と対策
近視とは、目の中にある眼軸の奥行きが長くなることで、網膜上の正しい位置でピント合わせができなくなってしまい、遠くがぼやけて見えにくい状態のことをいいます。
どうして目の奥行きが長くなるのでしょう?その多くは、近くのものを見続けることによって、目の筋肉に疲労が蓄積されてしまうことが原因です。
では、目の筋肉を疲労させないためにはどうしたらよいのでしょうか?
近くを見続ける時間を極力減らし、遠くを見る時間を最大限確保することが、『近視にならない方法』として最も有効かと思われますが、勉強や仕事、ライフスタイルの全てをとってみても、現代の日本に住む私たちには難しい問題といえるでしょう。
しかし、近視にならないために、また近視を進行させないために、『近くを見るとき』に実践すると効果的な方法が存在しています。
眼鏡を長時間かけると目が悪くなるの?
目の筋肉は、遠くを見ている時はリラックスした状態にあり、見る対象物が近くにあるほど大きな力が必要となり、疲労も増すことになります。
「近くが見えやすく、遠くが見えにくい目」である近視の人が、遠くのものに焦点が合うように作られている眼鏡を使用したまま近くのものを見る時には、裸眼の時よりも多くの目の力が使われます。
元々、見える対象物がほぼ近くにしかない近視の目は、近くのものを見ることはある意味「得意分野」で、裸眼の状態の方が目の筋肉にかかる負担は少ないのです。
このようなことから、長時間近くを見続ける作業を続ける時に限り、『眼鏡を外す』ことで、目の筋肉の疲労を軽減し、近視の進行を防ぐことができると考えられます。
ただし、かなり近くのものも見えにくい強度の近視の場合はその限りではなく、「近くを見る用」として度数の低い眼鏡を使い分けるなどの対策が必要となります。
コンタクトレンズの場合や目がいい人は?
眼鏡を使用している人は状況によってかけ外しができますが、コンタクトレンズの場合はそうはいきません。
コンタクトレンズを使用している場合には、裸眼または裸眼の状態に近くなるように、コンタクトレンズをつけたまま眼鏡をかけて、見え方を調整するという方法があります。
この場合に使用する眼鏡は、凸レンズと呼ばれる、遠視や老眼に用いられる「近くを見やすくするためのレンズ」で作られたものを使います。
見え方を任意的に『近視の目』に近づけることによって、近くの対象物を見るときにかかる目の筋肉の負担を軽減させることが目的で、この方法は近視の進行を防ぐだけでなく、目のいい人が近視にならないための方法としても有効です。
「目がいい人が度入りの眼鏡をかけるの?!」と、驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんね。
効果に関しては個人差がありますが、勉強やデスクワークを継続して行う時、またパソコンを使用する時など、『長時間近くのものを見続ける時だけ眼鏡を使い分ける』ことで、目の筋肉の疲労が原因となる、近視の発症や進行を予防することができるのです。
※近視予防に使用する眼鏡は、市販の老眼鏡など自己判断ではなく、眼科医または眼鏡店にご相談の上、適切な度数のものを使うようにしてください。
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