コンタクトにはどんな種類があるの?

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自分に合ったコンタクトレンズの選び方

コンタクトの種類と選び方コンタクトレンズは、黒目を覆っている目の表面にある「角膜」に直接乗せて使用するレンズです。

人の身体の器官の多くは、血管を流れる血液によって酸素を供給していますが、角膜は透明な形状から推測できるように血管がありません。

血管がないということは、「自ら呼吸している」ということを意味していますコンタクトレンズを装着しているときは、角膜に蓋をしてしている状態。そのとき、酸素が十分に行きわたらなければ、角膜は酸欠状態となってしまいます。

そこで、重要となるのがコンタクトレンズの『酸素浸透性』です。

ここでは、ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズ、それぞれの「角膜への酸素の供給」に視点を置いて、その特徴と違いを見ていきましょう。


ハードコンタクトレンズの特徴

ハードレンズの特徴とメリット・デメリットハードコンタクトレンズは、角膜よりも小さなサイズの硬いコンタクトレンズです。その多くは、「酸素透過性ハードコンタクトレンズ」と呼ばれるもので、以下のような特徴があります。

・素材自体が酸素を通すことで角膜に酸素が届きやすい。

・角膜を覆う面積が小さいので、空気中の酸素が届きやすい。

・瞬きによってレンズがよく動くので、レンズの下の涙が交換されやすく、目の乾燥が軽減され、涙に含まれた酸素が届きやすい。ハードコンタクトレンズは、酸素浸透性において特に優れていることがわかりますね。

一方で、違和感を感じたり目に馴染みにくい、衝撃によって外れやすいなどのデメリットもあります。


ソフトコンタクトレンズの特徴(高含水レンズ・低含水レンズ)

ソフトレンズの特徴とメリット・デメリットソフトコンタクトレンズは、角膜よりも大きなサイズの柔らかいコンタクトレンズです。

目に馴染みやすい、外れにくいなど、ハードコンタクトレンズのデメリットを解消できる要素を持っていますが、角膜全体をぴったりと覆う形となるため、酸素浸透性においては劣っているのが特徴です。

その中で、合成樹脂で作られたソフトコンタクトレンズは、レンズに含まれる水分量の割合(含水率)が50パーセント以上の「高含水レンズ」と50%以下の「低含水レンズ」に分類され、含まれる水分が多いほど酸素浸透性も高くなります。

高含水レンズは低含水レンズに比べ、酸素と水分を多く含むため、角膜に優しく目に馴染みやすいというメリットがある反面、多くの水分を必要とするレンズ自体が、蒸発した水分を補うためにスポンジのように涙を吸収してしまうため、目が乾燥しやすいというデメリットがあります。

ソフトコンタクトレンズを選ぶ際には、必ずしも酸素浸透性が高い高含水レンズが優れているということではなく、レンズを長時間使用する人や涙の少ない人には低含水レンズが適している場合もあるのです。


ソフトコンタクトレンズの新素材「シリコーンハイドロゲル」

ソフトコンタクトレンズの新素材『含水率を高めると目が乾燥しやすくなる』、このような合成樹脂素材のソフトコンタクトレンズのデメリットを解消してくれる新素材が「シリコーンハイドロゲル」です。

この素材は、酸素を通す性能が水よりも高いため、含水率が低い方が酸素浸透性が高まるという特徴があります。

シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズは、裸眼並みといわれる高い酸素浸透性と乾燥に強い画期的なレンズですが、脂質汚れによる目のトラブルや消毒液の相性など注意すべき点もあります。

今後コンタクトレンズ市場は、改良を重ねながらこの新素材にシフトしていくのかもしれませんね。


どの種類のコンタクトレンズを選べばいいの?

どのコンタクトを選べばいいの?「角膜への酸素の供給」に視点を置くと、有利な方から順にハードレンズ、シリコーンソフトレンズ、高含水ソフトレンズ、低含水ソフトレンズとなります。

さらに、ソフトコンタクトレンズには、長期間使用レンズ、使い捨てレンズ、定期交換レンズなど様々な種類があります。

どの種類のコンタクトレンズを選ぶのかは、乱視の有無や度数の強さ、装着時間、スポーツをする人、ドライアイやアレルギー体質の人など、一人ひとりの目の状態や体質、ライフスタイルなどによって異なります。

それぞれのレンズの特性を理解したうえで、眼科医と相談したり実際に使ってみたりしながら、自分に合った、快適に使用できるコンタクトレンズを選ぶとよいでしょう。

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